婆ちゃんの珈琲おやつ

寒くなると食べたくなる変な物をひとつ。
 
かれこれ10年くらい前にエクアドルでホームステイしていて、そこに80歳くらいの婆ちゃんが居た。その婆ちゃんが午後のおやつに食べていた(飲んでいた?)コーヒーチーズ、café con queso というもの。珈琲飲みながらチーズをつまむのではないよ。ほほほほ。

材料はものすごく熱くて甘い珈琲と
 

フレッシュチーズに固いビスケット。
このチーズは南米系の食材店なんか行くと売ってます。(多分)発酵してないチーズ。これで1000円くらい。高いな。木綿豆腐みたいです。
ビスケットは甘くて固い程よい。マリービスケットがいいんだけど、森永かどっかが出してるマリービスケットはさくさくと柔らかいので却下。
珈琲の砂糖は角砂糖2個分かそれ以上。
それらを…
 

熱い珈琲に好きなだけ入れて混ぜて啜りながら食べます。
味は、7割方の人が微妙と評価するでしょう。私も最初婆ちゃんがこれ目の前で作って飲みだしたのでどうしようかと思ったけど、何度めかの時思い切って真似してみたら、なんかクセになる風味ですっかりはまりました。ステイ先の家族でこの食べ方をするのはその婆ちゃんだけで、他の家族もなんだかなぁという目で見ていたので、そんなにメジャーな食べ方じゃないと思います。グーグル様に聞いてみても出て来ないしさ。
珈琲や紅茶にビスケット浸して食べるのはヨーローッパなんかではよく見かける光景なので、クルトンとか麩とかそんなイメージで行くと何ら変な事ではありませんよ。
ちょっと変わったティラミス…。
そう思えなくもない、かなぁ。
このチーズ、冷たいまま食べても当然美味しいしむしろそっちの方が食べやすいんだけど、熱くするとゴムみたいな不思議な食感になります。味は、酸味は無く、ほんのり塩味とチーズのコク。お醤油かけても良いつまみになりますよ。

婆ちゃんはボケていて、私の事を何日かけても覚えてくれなくて毎日お客様状態だったので、スペイン語での自己紹介や簡単な会話を何回もできました。パウラお婆ちゃんありがとう。

これは、私には婆ちゃんの味なんです。